成績のいい人・悪い人

仕事柄、「成績アップの秘訣はこれだ」みたいなキャッチを見ると

ついついその本を手に取ってしまう竹内です。

これまで何百冊という数の本を手に取ってきましたが、中身を大別すると下記の

①~④に分類されることが多いように思います。(あくまで主観ですが。)

 

①勉強の仕方がよくない理論

②やる気の問題理論

③生活環境のせいだ理論

④親・教師・塾などが良くない理論

 

私個人としては①~④どれも一理あると思います。

例えば、①について。

「数学のテストの得点が平均点に届かない生徒がワークの発展問題の解説を

赤ペンで一生懸命写している。

テスト週間の学校ではよく見られる光景かと思います。誤解を招くかもしれませんが、

あえて言います。

 

「そんなことをしても何のメリットもないのに、どうしてそんなムダなことを

 するのでしょう?提出物だから?」

 

そもそも平均点が取れない生徒さんは(当たり前ですが)基本的な内容を理解できていません。それにも関わらず「全生徒に一律に割り振られた提出物だから」という理由で

発展問題の解説を意味も分からず赤ペンで写している。時間とインクの無駄ですよね。

 

そんなことをしているヒマがあるならば、基本問題の分からないところを先生に質問しに行って、解説を受けて類題演習を行う方が絶対に効率的です。当たり前の話ですよね。

基本が分からないのに、発展ができるわけがないですから。

 

しかし、そんな当たり前のことに気付かない人が多いから「一部の成績上位者」と

「そうでない人たち」が発生するのではないでしょうか。

もちろん、「そもそも勉強に興味がない」方々は除外しますが。

 

これまで1000人近い受験生と会って話をしてきましたが、成績上位者は大体が

自分の弱点を知っていて、その対策として塾に通ってきていました。

だから勉強に無駄がない。偏差値70程度の人でも5時間程度勉強すると(一時的に)

帰宅したり、休憩したりする。

 

逆に、D判定・E判定が並ぶ人たちは、これまでの模試結果すら覚えていない。

自分の弱点単元を知らないし、知ろうともしない。そして、自習室にスマホ等を

持ち込み、だらだらと1日中すごして勉強したつもりになる。ひどい輩になると

他の生徒さんに話しかけたりする。

当然テスト結果は散々で、あげくに「○○は頭がいいから羨ましい」とのたまう。

 

この毎日の違いが、これから先さらに大きな違いとなってくるんでしょうね。