テストの得点の上げ方について①

中間テストも終わったところですが、テストの得点アップに向けた「塾らしい」内容を

残しておこうと思います。今回は数学編です。

(なお、「今回は」などと言いながら、次回はないかもしれません。)

 

対象は中1・中2の生徒さんです。正直中3の生徒さんが今から一気に成績アップで

志望校合格getだぜ!みたいな都合の良い方法は知りません。なので、すごく

当たり前のことを書いていきます。

 

まず、中1生。数学編

現時点(方程式~比例・反比例まで)で点数が良くない人は、小学生内容の計算から

正しく処理できていない可能性が高いです。特に、分数の計算や四則混合計算の

ルールができないという人がほとんどです。(九九が~というのは論外です。)

保護者様はびっくりされるでしょうが、下手をすると123ー34といった、2段階の

繰り下がり計算ができない人も混じっています。

こんな人たちに必要なことは、おおまかに以下の通りです。

 

① 正しい計算ルールを教えてくれる人を確保する。(実はこれがかなり大切。)

  以下の練習はこの人の指揮のもとで行ってください。

 

② これまでに身につけてしまった、誤った計算パターンを訂正できるまで

  反復練習する。程度の差はありますが、2週間~2か月くらいかかるでしょう。

 

③ ②で「十分練習した」と自信を持てたら(監督者がOKをくれたら)

  小学生用の算数ドリルを「目安時間」の30%程度の時間で全問正解できるように

  なるまで反復練習する。

 

④ 次は中1最初の正負の数における+や-の扱い方が正しいかどうかを確認する。

  教科書の章末問題レベルの計算20問程度を5分で全問正解できるか?くらいが

  目安となります。できなければ、当然弱点があります。例えば-の累乗が入ると

  符号の間違いが多くなる、など。これを克服するまで反復練習です。

 

⑤ 正負の数をクリアすれば、次は文字式の計算です。これも④と同じことを行います。

 

⑥ 方程式は「移項」する際の符号間違いをしない程度に途中式を書く習慣を身に

  つけることが大切です。できない人ほど式を書かないことが多いです。

  ここまでの内容をクリアしていれば、方程式で間違えるのはほとんどの場合が

  移項時の符号です。まれに4X=2 から X=2 としてしまう人がいますが、

  「Xの係数が分母になる」ということを覚えていればミスは減るでしょう。

  ごちゃごちゃと「両辺に×1/4をして・・・」なんて書いていると、時間もノートも

  芯もムダですね。慣れてきたら書きません。

  「不要なことを書いて、わざわざ間違いを誘発する」なんてバカバカしいですよね。

  方程式も、章末問題や学校のワーク等で20問程度を7~8分で全問正解できるまで

  やりこんでください。

 

これら①~⑥を毎日欠かすことなくやりこめば、年明けの課題テストにはギリギリ

間に合うかもしれません。

これを見て「え?そんなにやらなきゃいけないの?」とか「そんなに時間がかかるの?」

とか思った人は、勉強を甘く見ているのかもしれません。

 

成績上位者たちは、それ以上にハイクオリティな練習を当たり前のようにこなしている

ということをお忘れなく。

 

珍しく「塾」っぽいことを書いてみました。続くかもしれませんし、塾生から不評なら

即終了かもしれません。