受験の天王山・・・?

今回の内容は、我々塾業界の人間にとって不都合な内容(表現)を含んでいます。

よって、1週間程度で削除予定です。対象は現中3です。若干長いです。

 

さて、タイトル通り「夏は受験の天王山(ドン!)」などと言われるわけ

ですが、個人的にこのキャッチフレーズは50点ですかね。

 

実際、夏に頑張れない人が受験でうまくいくはずがないという部分は正しいですが、

残りは我々塾業界の夏期講習プッシュ的な部分ではないでしょうか。

 

※ここからは受験生(および保護者様)に向けた火の玉ストレートになっています。

 

まず、

 

「塾の○○講座(○○コース)を受けるから大丈夫さ!」

 

というタイプの方々。

 

今すぐ寺社仏閣巡りを開始

 

してください。間違いなく志望校に合格し、素敵な将来が約束されるでしょう。

めでたしめでたし。

 

続いて

 

「夏休みに頑張って逆転合格だ!」

 

というタイプの方々。

その意気込みは非常に良いです。ただし、自分が何故「逆転」しなければならないのか

理解していますか?簡単な話ですが、自分が「負けているから」ですよね。

 

では、どうして負けているのか? それは

 

①これまでの努力が不足しているから。

②努力の方向性が正しくなかったから

 

ではないでしょうか。(なお、「指導者が良くないから」というのは90%①の言い訳です。真剣に努力している人は、ダメな指導者を早めに見切り、新たな指導者なり参考書

なりを見つけに動き出します。)

 

ちなみに、多くの場合は①が原因で負けています。じゃあ、「努力すればいいじゃん?」と思いますよね。私もそう思います。

 

ただ、これまで努力をしていないため、どのように努力すれば良いのか分からないことが多いようです。

 

また、本人曰く「努力した」つもりでも、上位の人たちからすれば「日課の作業」

レベルということも多々あります。

 

①が原因の人は、この夏休みに具体的に何をどうすればよいのか、信頼できる指導者の

指示を仰ぐべきです。

(ま、そう思って塾の説明会等に参加する「良いお客さん(カモネギ)」になりがちですが。我々塾業界は夏・入試直前は繁忙期ですからねー。講習〇十万とかね。

実際、全科目エース格の講師を捉まえようとするとそれくらいかかりますから、一概に

高いとは言いませんが。)

 

②が原因な人。例えば、理科の「メンデルの法則」において、メンデルさんのフルネームがグレゴール・ヨハン・メンデルで、司祭だったという、言わば雑学を必死に覚えている割には純系などの説明ができない人です。

こういう人は集団形式で演習中心にすれば、意外に早く伸びるかもしれません。

努力のベクトルを最適な方向に修正する指導者さえ確保できればいいのですから。

 

ここまできて、「なんだなんだ、じゃあ何が正解なんだよ?」という方。

 

「これまでも、これからも正しい方向性の努力を継続すること」

 

そして、基礎・基本をなめてかからないこと。言葉は悪いのですが、

 

中途半端にできる程度のレベル(具体的には偏差値60まで)の場合、なにかしら基本が

できていません。よく「そんな訳ないじゃん⁉」と言われますが、そんな訳があるから

偏差値60止まりなんですよね。基本が完璧な人は、中3の模試なら65はありますから。

 

で、そういう人たちの弁解(言い訳)テンプレが

 

「これは凡ミス(ちょっとミスっただけ)」

 

お子さんがこのフレーズを使っていたら要注意です。勉強に使うべき脳ミソを

言い訳に使うという愚を犯しています。そして、現実逃避に走っている傾向があります。

 

真に上位のメンバーは「凡ミス」なんて年に1回あるかないかです。(体調不良で

フラフラな時にある程度。そもそも真の上位は体調管理も大人顔負けにできています。)

 

基本が中途半端だから肝心なところで勝負弱い。スポーツでも同様です。

高校野球でも強豪校の多くはランニングは当然、挨拶・日常生活から素晴らしいですからね。逆に、試合の整列でタラタラしているような所は途中まで勝ち上がってきても、際どい勝負で必ず消えていきます。

 

勉強・スポーツだけでなく、家をイメージしてもらってもいいですね。

地盤がしっかりしているところに基礎工事が行われるから安心して住む家が建てられる。

基礎工事が手抜き工事だったら、とてもじゃないですがまともな家は建ちません。

 

 

とてもとても長くなっているので、まとめます。

塾生は夏期講習の第1~3タームの復習内容を100%マスターしてください。

それだけで某模試の偏差値60は余裕です。高校選びが楽になります。

 

65を超えていきたい人。指示を守り、途中で投げ出さないことを約束してくれるならば、個々に演習内容を指示します。既に実行に移している人もいますが、「夏休み」が「夏休まず」になります。と言うか、学校の授業があった方が楽だと思います。

 

なお、演習内容を勝手に「オレ流」にする人には付き合いませんので悪しからず。

また、授業でも言いましたが、2学期以降「これぐらいならいいだろう」などと、

謎理論(ただの自分勝手)を展開してクラスの集中を乱す人は塾生として扱いません。

(もちろん、プチ休憩的な時間にワイワイ言うのはOKですからね。残念ながら授業中に

塾生ではなくなってしまった場合、月謝は日割り計算して返金しますからご心配なく。)

 

入試に勝ちに行く集団の中に異物混入があってはなりませんからね。