不思議な条例?

おそらく全国のご家庭でネタにされているであろう某県の条例案についてです。

私が子供の頃から「ゲームは1日に30分まで」とか言われていました。ご家庭により

様々な方針があり、「一切ダメ」なご家庭から「フリーダム」なご家庭まであったように記憶しています。

それを「条例」によって時間制限し、それだけではあきたらず、制限することを保護者の責務とするらしいのです。

 

私の職務上「ゲームをガンガンやれ」とは言いませんが、あくまで個人的意見として、人それぞれ余暇の過ごし方は法に反しない限り自由であると考えています。スポーツが好きな子はスポーツで、読書が好きな子は読書で、ゲームが好きならゲームをやればよいと考えています。

「やるべきことをやった後、法律の範囲内において自由に過ごせばよい」はずのところを

この条例は制限をかける模様です。

 

この条例に関しては他の県のことではあるものの、様々な疑問が浮かんできます。

 

①憲法における「精神の自由」に反してはいないのか。

②万が一この条例の施行の結果として、ゲームソフト等の売り上げが大幅に減少した場合、その逸失利益に関してはどのように補償されるのか。

③保護者が制限することが責務とされるにもかかわらず、特に罰則のない努力義務規定のようにできているが、罰則なくしてこの「責務」とやらを現代の保護者が完遂できるという思考は一体どこから生まれてきているのか。

④もし、ゲームのプレイ時間を制限することが認められるのであれば、スマホゲームなどのプレイ時間を某県内においてだけサービス提供者側が管理するシステムが必要になるのではないか。

⑤ゲームが制限されるのであれば、その他の無料動画配信システム等も制限を受けるべきではないのか。(拡大解釈)

 

いろいろと思うところはあるのですが、こういう条例案を出してくる方の「やる気」はすごいな、と感心します。ただ、現代社会において方向ベクトルが少々ずれているのかな、

とも感じます。

もっと他に、高齢者のためのコミュニティバスやら、若年者のための就労支援やらについて議会の時間を活用してくれれば、その方が地域住民の方も喜ぶんじゃないですかねぇ。あくまで、よそ者の「感想」に過ぎませんが。今回の条例案が地域の方々に絶賛されていたらすみません。