「勉強なんかして何の意味があるんですか?」

先日の中1コースの授業中で、期末テスト結果により軽く荒んでいた生徒さんからの軽い

ジャブ(質問)がタイトルとなっております。

 

塾という仕事をしていると必ず出てくるテンプレと言えばそれまでの質問ですし、授業の進行を止めることが目的で「質問」として投げかけられることが多いのも事実です。

 

が、今回その生徒さんは比較的「素朴な疑問」として質問してきているらしい様子だったので真面目に回答しました。

 

竹内:それはね、

生徒:(超嬉しそうに)わかりますよ、先生が言うこと。将来の役に立つ、とかテストの   成績が良くなるとかでしょ?

竹内:それもまぁ正解の一部だと思うよ。けどね、もっと単純にね。

 

「学校の勉強くらい簡単なこと、要するに『正解があるってわかってること』さえできない人」がそのまま大人になったら、『何が正解かわからないし、正解自体ないかもしれない』仕事なんて取り組めるわけがないでしょ?

 

大人になって仕事するときに、学生の時に勉強した筋道立てて考える方法を活かして、少しでも正解に近づこうと努力することができるようにするためのトレーニングだわ。

 

(ここから先は授業時間の都合で話すことができなかったので追加です。)

 

例えば、自分がいきなりフルマラソンを完走してきなさい、と言われても多分ムリです。

なぜならそんなトレーニングをしていないからです。

また、野球をしてホームランを打ってきなさい、と言われても多分ムリです。

これも普段からそんなトレーニングをしていないからです。

 

練習していないことができるわけがない。

 

 

当たり前ですよね?何も練習せずにいきなりなんでもできるなんて、つまらないマンガでも見ないくらいありえないストーリーですよね。

 

マンガでも、主人公が最初は勝てなかったライバルを仲間と協力して打ち倒したり、師匠の下で修業して自分を高めてライバルに勝てるようになっていく、その成長ストーリーが楽しいんじゃないでしょうか?(で、そのあと更に強力なライバルが⇒以降ループ…)

 

勉強もだいたい同じです。小学校のテストはスライム狩りと同じです。100点取って当然のミッションです。できるように準備していくのが当然です。(中受は除きます)

中学校のテストも最初はスライム狩りです。そこから少しずつレベルが上がって高校入試という最初の中ボスが出てきます。(ホントの中ボスは内申点疑惑もありますが。)

 

その次に次のステージ(高校生活編)で四天王クラスの大学入試がやってきます。

 

で、四天王をやっと倒したと思ったら「そいつは四天王の中でも最弱…」などと語るボス

入社試験(or公務員試験等)がやってきます。

 

ついにボスを倒した!やっと自分もエンディング(社会人)だ!と思うと、ここから真のボス「社会」が登場します。

 

このステージではこれまでのような「正解」は決まっていませんし、何をするのも法に反しない限り自由です。しかし、結果に対する責任はすべて自分に返ってきます。だから普通の大人たちは考えられるベストの選択をしようと努力します。

 

で、この段階になってから「あぁ、学生の時にもっとやっとけばよかったなぁ。」と言っても後の祭りです。過去のことは変えられませんからね。

 

ただ、未来はある程度努力によって良い方向に変えられる可能性がありますからね。

文章が超長かったから、中1の子はもう読んでないかもしれませんけど、勉強頑張れよ~