で、誰がやるの?

最近はYouTubeやいろいろなサイトで、それはそれはたくさんの「勉強法」が無料で紹介されています。仕事柄(というか興味本位で)チラ見したりしています。どの動画もサイトも、ごく一部を除いて説得力もあり、出演者の成功実績も素晴らしいものがあります。

 

小学生~高校生対象の塾をやっている私から見ても興味を惹かれる内容のものもあり、小学校高学年くらいから中学生くらいの生徒さんが心をわしづかみされるのも無理はないかもしれません。

 

で、一応書いておきますけど、その「勉強法」で成功したのは、「出演者その人」であって、決してその動画を見ている君じゃないですからね?

 

動画を見て、「できる自分」を想像している人って、ワークの答えを見て分かったつもりになっているのと同じ現象ですから。要するに何も成長していない。もっとキツイ言い方をすると、できないくせに「自分はできる」と妄想している分だけタチが悪い。

 

この傾向は成績が低いほど顕著です。上位層は「へ~、面白いね。そのやり方を自分のやり方にも組み込んでやってみようかな?」と考えて実行(=実際に勉強)します。

結果、上手くいけばその勉強法を自分なりにアレンジしたスタイルを身につけ、さらにレベルアップしていきます。

 

が、下位層は「この動画のおかげで次のテストは安心だ~。」と言って、次のテスト週間まで何もやりません。

 

誰が見ても次のテスト結果は明らかだと思います。そもそもの練習量が違いますから。

下位に甘んじるにはそれなりの理由があります。上位層とは土台の練習量が圧倒的に違います。テスト週間だけ勉強したとしても、追いつくことはありえません。

(と言っても、下位層は座っている=勉強と思っています。上位の子が5分で終わる問題を1時間かけて動画見ながら答えを写しますからね。勉強とは何ぞや、という禅問答が始まりそうです。)

 

ここまで、読んでくれた塾生さん。

全力で勉強するのは他の誰かじゃないんやで。「自分」やで。